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日本領事館

また外務省の失態ということになるのだろうか。
中国の日本領事館に北朝鮮の人間が駆け込んだのだが、家族5人(男2人、女2人、女の子1人)のうち、女2人と子供1人が門のところで警護していた中国の警察官に捕まってしまった。その直後、警察官は領事館の建物の中に入り、先に入り込んだ2人の男も捕まえた。
どうやら領事館というところはウィーン条約で、治外法権、つまり中国の中にある建物だが、中国の警察の権限が及ばないということになっているらしい。問題になっているのは、この治外法権である領事館の敷地内に、中国の警察官が入り込んで、この北朝鮮人を捕まえてしまったことにあるようだ。
で、日本は、敷地内に侵入したことがウィーン条約に反すると抗議している。そして5人の身柄を引き渡せと要求している。ところが、一方、ウィーン条約では、中国は日本領事館が危険な場合はこれを阻止しなければならないとも定められている。中国側は、これを主張している。
中国の警察が強引にこの5人を捕まえたのは、最近、北朝鮮からの亡命者が続出していることが伏線になっているらしい。この5人、このままいくと、北朝鮮に強制送還され、死刑となるだろう。
しかし、日本はどうしてこういうときの対応がまずいのだろう。中国に抗議したといっても、事件が起きてから4時間も経った後だという。「いやあ、さっきは大変だったなあ」「そうですねえ」「でもよく考えると、不法侵入じゃないか」「そうですねえ」というような会話があったに違いない。
この北朝鮮人たちが、テロリストだったとしたら、これを防いだ中国人警察官たちは「いい仕事」をしたのだといえるし、私はそう思う。ただ、門にしがみつく女を引きはがすのに四苦八苦しているような弱々しさでは、実際にテロリストが相手だったら防げなかったかもしれない。現に、男2人には振り切られているし。
さて、大人たちのどたばたに巻き込まれた女の子。この子も死刑なのだろうか。

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[2002-05-10]

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