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「とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室」

歴史上の出来事を上手く作品に取り入れるという手法は山田風太郎が得意としていたが、この鯨統一郎の「金閣寺に密室」もその手の作品。足利義満が金閣寺で殺され、それが密室殺人だったという、歴史小説好きにも推理小説好きにも楽しめる作品であった。この密室殺人を解き明かすのがあの一休さんである。屏風に描かれた虎を縛る話や橋の端を渡る話なども登場する前半部はとても楽しい。密室殺人を一休が解いていく後半部はトリックがめちゃくちゃなので納得がいかないが、全体的にはよくできた作品だと思った。
シリーズ化しても面白いと思うが、いきなり当時の最高権力者である足利義満を殺してしまったので、後が続かないだろう。

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[2003-05-13]