コート

私は1年前まで千葉に住んでいた。今は神奈川に住んでいる。神奈川県川崎市といってもすぐ北の隣町は東京都町田市である。
私はここ数年、コートを着ていなかった。寒いことは寒いが、耐えられない寒さではなかった。しかし、神奈川は寒い。金沢ではない、神奈川である。電車がホームで長時間、停まっているときは、ドア1枚だけ開けて、残りのドアを閉めてしまう習慣も、神奈川に来て、初めて知った。一昨日の雪も、千葉では昨日の昼にはすっかり融けたが、神奈川では雪だるまがまだ立っている。寒いのだ、きっと。ついにコートを着ざるを得なくなった。
コートといえば、毎年、必ず目にする光景。私は今年も発見した。
コートは夏の間は着ないから、クリーニング屋に出す。クリーニング屋は丁寧だから、コートの裾のスリットを糸で留める。この糸、外すのを忘れている人が、毎年、必ずいる。ひどいのになると「ああ、糸で留めてくれているのか。クリーニング屋さんがやってくれたのだから、確かだ。これが正しいのだ。そうだ、そうだ」などといっている人がいる。
今年も、そんな人を見かけたが、声をかけなかった。そのまま、会社に行き、ロッカーでコートを脱ぐ。同僚は誰も見ていないから、注意することもない。仕事を終え、コートを着る。また、誰も見ていないまま、帰る。知らない人に笑われるだけである。ははは。多分、一冬、そのままだぜ。ははは。で、そのまま、クリーニング屋に出すのだ。ははは。
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「黒後家蜘蛛の会」

雪は、朝にはすっかりあがっていた。私の両親は、雪かきなどをしているが、私は、晴天なので勝手に融けるとふんで、放っておいた。案の定、昼頃には、車の屋根に積もっていた雪は自動的に解けていた。


アイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」の第5集を読んだ(創元推理文庫)。アシモフ(正確には「アジモフ」と発音するらしい)は「私はロボット」などで知られるSFの大家である。恥ずかしいことに一冊も読んだことがない。しかし、彼はミステリーも書いていて、その一つが、この「黒後家蜘蛛の会」のシリーズである。短編集、それも短めの短編を集めた本で、私の知る限りでは、第5集まで出ている。第5集までは出ていること、これは確かだ、今、手元にある本に、ちゃんと「5」と書いてある。今、他の巻は手元にないが、残りの4冊もすでに読んだはずである。
セアカゴケグモというクモがいるらしい。漢字で書くと背赤後家蜘蛛となるのだろう。日本のどこかで異常発生して一時期、騒ぎになった。毒蜘蛛だからだ。タランチュラより怖いとか。黒後家蜘蛛が実在するクモなのかどうか知らない。今度、調べてみよう。
そういう恐ろしげな名前を付けたクラブがある。6人の知識人が毎月一回、レストランの個室を借り切って、食事会をする。毎回、メンバーの誰かが、一人のゲストを連れてくる。ゲストは毎回、奇妙な話、謎に満ちた相談をする。その答えを探して、メンバーが、ああでもない、こうでもないと議論をする。こういう話である。中には、英語の古語や古典も飛び出して、理解できない話の時もある。で、結局、答えが出ない。
これで終わりかというとそうではなく、メンバーの食事の世話をするヘンリーという名の給仕が「差し出がましいこととは存じますが」などといいながら、答えをズバリといい当てる、という趣向である。このパターンの話が、1冊につき12話ずつ入っている。
自分は現場に行かないが、訪ねてきた刑事や友人の話を聞くだけで、事件を解明してしまう探偵のことをアームチェア・ディテクティブという。安楽椅子探偵、などと訳される。この「黒後家蜘蛛の会」の話はまさにヘンリーという探偵の登場する安楽椅子探偵物、である。論理性を好むミステリーファンが好む探偵であろう。
話は、そんな無茶な、というのも、なくはないが、概ね、面白く、水準はクリアしていると思う。とてつもなく、面白い話はないが、小さいながら粒のそろった作品が12個も詰まっていて、一つを読むとつい、次のを読んでしまう、俗にいう「はまる」ミステリーである。
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マーレ ディ オータニ

雪が降っていた。
ホテルニューオータニ幕張の駐車場側の入り口から、入るとすぐのところにレストランがある。イタリアンコンチネンタル料理の店とのこと。予約の時間は7時であったが、6時半頃に着いてしまった。店の前には、あほの坂田を上品にしたような店員がいて、名前を告げて、早く来すぎてしまったことを詫びると、笑顔で「大丈夫ですよ」といい、雪の具合を問いながら、席に案内してくれる。大丈夫なはずだ、先客は2組しかいない。
窓際ではないが、外の見える席に座る。雪が激しく降っている。なかなかハンサムなウェイターがやってきて、料理はコースになる旨を告げる。実は今日は、結婚一周年を祝う、ホテルからの招待なのである。店内を見回して思い出した。結婚式を挙げた日はホテルに泊めてくれるが、その翌日の朝食がこの店だった。
シャンパンがサービスで付く。甘くない、美味しいシャンパンである。パンは、固く、美味くない。
前菜は、6品ほどが一つの皿に盛られている。まあ、こんなものだ。
次は、オマールエビのパスタ。熱々である。きっと、私たちの食事のペースを見ながら茹でたに違いない。ちょうどいい固さである。
魚は、何だか分からないのが出てきた。バルサミコとかいうのをかけたら、臭くなってしまった。慣れないことはするものではない。
で、メインのフィレステーキ。キノコのソース。焼き方はミディアムにした。本当は、レアにしたいところだが、以前、ファミリーレストランのサイゼリアで、それをやって、お腹をこわしたことがある。それ以来、肉はちゃんと焼いてもらうことにしている。
デザートはティラミス。ここのパティシエは横山さんといってテレビ東京のTVチャンピオンのお菓子づくりで3年連続優勝している人である。だからといってこのティラミスを彼が作ったとは限らないが、美味しかった。
最後にコーヒーが出てきて、終わり。

○総評○
スパゲティが美味かった。イタリアンだったら、やはりパスタが美味くないと。
ワインは、雪の中を車で帰る必要があったので、グラスワインにした。3杯で2700円、サービス料などで、3000円ちょっと。
店の入り口のメニューを見ると、コースで大体1万円。
帰りにお土産にケーキを買って帰った。チーズケーキ、美味い。しかし、量が上品ですこと。

○場所○
ホテルニューオータニ幕張の中。

○データ○
●営業時間
(不明)
●住所
千葉県千葉市美浜区ひび野2-2
●TEL
043-297-7777

取材 2001年1月20日
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雪は降る

今日と明日は、センター試験だそうだ。何だかよく分からないが、私が子供の頃は、共通一次といっていたものだろう。センター試験と名前を変えても、各大学で受ける試験は、二次試験というらしい。だったら、共通一次でいいじゃないか、と思う。
昼頃のニュースで、今日は午後から夜にかけて雪になる、と聞いた。果たして、その通りになった。
結婚して一年を過ぎた。結婚式を挙げたホテルから、招待状が来た。ホテル内のレストランで食事。和食、中華、イタリアンから選んで、勝手に予約しなさい、ということらしい。イタリアンにして、そのレストランに予約を取った。それが、今日。よりによって、雪の舞い散るこんな日に、予約を取ってしまった。予約を取り消してもいいが、赤ちゃんを彼女の実家に預けるなど、ちょっと面倒な手続きをとったこともあって、寒空をついてホテルに向かった。車にチェーンは付けない。
無事、ホテルにたどり着き、食事を終え、帰路につく。雪はまだ降っている。明日は朝から、受験生は大変だ。
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トヨタのCM中止

トヨタの「WiLL」という自動車のコマーシャルは、線路を走る車を後ろから電車が追いかけるというシーンを正面から撮影したものである。何か、すごいことが起こるのでは、と思わせるが、何も起きない。非常につまらないCMである。
このCM、中止だそうである。なんでも、山形新幹線に追突された軽ワゴン車があって、運転手が亡くなった事件(1月14日)の遺族の感情に配慮してのことだという。運転手が亡くなったっていっても、軽ワゴンの方の運転手だぞ。ついでにいうと、新幹線に追突した軽ワゴン車じゃないぞ。
まず、すごいことは新幹線に追突された点。つまり、この軽ワゴン車、新幹線の線路を走っていたということ。逃げようとしてたんじゃないか。さらには、山形新幹線には、軽ワゴン車が進入できるような箇所、おそらく踏切があるのだ。で、とどめは、この亡くなった運転手、年齢が80歳。んがっ。いい加減、運転免許剥奪の法律、作ろうよ。ついでに医師免許もな。軽ワゴンも怪しいけどね。
新幹線も迷惑だっただろうけど、トヨタも迷惑だよなあ。別にトヨタに乗ってたおじいさんじゃないんだよ。過剰反応のような気もするけどね。天皇陛下崩御の時の、日産のコマーシャルで、井上陽水の「お元気ですか」の声を消したCM、あれも考え過ぎだったよなあ。
あのときの本当のコピーは「くうねるあそぶ」だったってこと、覚えてますか。糸井重里が一生懸命考えたんだけど、井上陽水がちらっと思いついていった言葉の方が有名になっちゃった。
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死語辞典-その後

今朝の読売新聞の広告にあの死語辞典が出ていた。
20世紀死語辞典
テレビ、新聞、雑誌等で話題沸騰
忘れてる場合ですよ
「アイム・ソーリー!ひげソーリー!!」から「んがっ!」まで。
ナウなヤングもアムラーも、あっと驚くタメゴロー!!
20世紀と共に忘れ去られていく死語&懐しの出来事が今、蘇る
791の死語と12のコラムを大収録!!
A5版 296頁 定価1500円+税 太陽出版

これはどんなものか書店で見つけたら読んでみよう、と思っていたら、なんと同じ読売新聞の広告にこんなのが。
20世紀語辞典
死語の世界60年代&70年代篇
ファッション、音楽、映画、テレビ、漫画、CMなど
21世紀日本を熱くする栄光の60年代・70年代! 520円 二見書房

まがい物だろう、これ。なんで60年代と70年代なんだ。コピーがめちゃくちゃだぞ。続いて80年代90年代も出すつもりなのか。多分、昔に出した本の焼き直しだぜ、きっと。ま、こっちは文庫で、520円と安いから、買いやすいかも。
「20世紀死語辞典」の方は1500円と立派だが、約300ページ。普通の文庫本くらいのページ数である。ちょっと高い。しかし「好評3刷出来」とのこと、売れているようだ。
買わないぞ。
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阪神大震災

「今日、何の日だか知ってる? 阪神大震災の日だよ」
「ああ、あれね・・・」
「あれねって、随分、簡単ないい方するね」
「知らない」
「知らないのかよ」
「阪神大地震なら知ってる」
「同じだよ」
「あと、阪神淡路大震災」
「そうともいうね」
「なんで、関西大震災っていわないのかね」
「たしかにそうだね」
「関東に負けるなって、心意気かな」
「そんなわけないだろ。しかし、阪神大震災からもう6年も経つんだって」
「バックスクリーン3連発からもう6年か」
「それは、阪神優勝。しかも、6年どころじゃない。15年以上経ってる」
「被害はどれくらいだったのかな」
「えーとね、死者6400人だって。」
「すごいねえ。酷かったんだねえ」
「ちょっと想像も付かないね、確かに」
「80人の列が80列」
「分かりにくいよ」
「オセロの升目に100人ずつ」
「もっと分かりにくいよ」
「2の8乗かける5の2乗」
「全然、分からない。しかし、君、計算、早いね」
「うん。世田谷の公文式に通ってるからね」
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サザエさんは愉快だな

1月13日と14日の読売新聞にこんな、広告が掲載された。この広告の目的からいって、他の日本の主要な新聞にも掲載されたはずである。
まず1月13日。
お客様各位
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、このたび弊社商品「焼さざえ」(缶詰・プラスチック容器)に対して公正取引委員会より不当表示の警告を受けました。(略)

これは、ホテイフーズコーポレーションのお詫び広告である。この商品を持っている人は、あとで代金を送るので回収させてくれ、ということらしい。趣旨をはっきり書かないのがこの種の文章だが、どうやら、この商品、「つぼ焼風味・トップシェル(ペルー・チリさざえ)」に表示変更しなければならないのを、ほったらかしにしていて怒られたということのようだ。
続いて1月14日。
お客様各位
平素は弊社製品のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、この度弊社ギフトセットRK・YMシリーズおよびオリジナルセットに使用した「サザエ時雨煮」(瓶詰)の商品名及び原材料表示に誤認を与えるものがありました。当該原料は、トルコ産のサザエ代用巻き貝「アカニシ」を使用したものです。(略)

これは、酒悦のお詫び広告である。趣旨は同じようだ。うーん、サザエが狙い撃ちされたぞ。
つまり、サザエでないものをサザエといってはいけません、ということらしい。「ペルー・チリさざえ」だと政情不安っぽい感じがするし、「アカニシ」だとタニシみたいな感じがする、だけどちゃんと書きましょう。「トルコ産のサザエ代用巻き貝」なんてあえて書いているけど「アカニシ」なのだ。「食ったことないぞ、そんな貝」という人がいたら、警告しよう。もう、何度も食べているんだぞ、きっと。「ニシ(螺)」ってのは巻き貝の総称。
しかし、こんなことを書いたが、私は「最近は安心して食品を買うことができない」などといっているわけではない。ポテトチップにヤモリが入っていようと、トマトジュースにハエが入っていようと、運が悪かったとあきらめる。仕方がないでしょう、そんなことは。点滴に筋弛緩剤が入っているのに比べれば。「朝づみ」っていうトマトジュースを飲むときはちょっと覚悟したけどね。
ちょっと脱線するけど、おじさんがファミリーレストランで「おい、肉に爪楊枝が入っていたぞ」と怒っていたことがある。肉にベーコンを巻いて爪楊枝で留めてあっただけなんだけどね。ホテルのレストランじゃないんだぞ、ファミリーレストランだぞ。人によって感じ方に差があるということですね。そのラインを一番、感じやすい人に合わせるのじゃあ、食品メーカーは大変ですね。
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一家四人殺害事件と赤ちゃん連れ去り

今日は成人の日ではない。


東京は世田谷の一家4人が殺害されるという事件が昨年、つまり20世紀の末に起きた。毎日のように事件の捜査経過が報道されているが、犯人はまだ分かっていない。
被害者家族の主人、宮沢みきおさんという人だが、写真を見ると、ひげを生やした、なにやら怪しい人。名前がひらがなというところも怪しい。誰も指摘しないので、あえて指摘してみた。
奥さんは公文式の塾をやっていたらしい。
で、犯人だが。親戚か、元、塾の生徒じゃないの?


鳥取の赤ちゃん連れ去り事件もあった。1月8日の午後6時頃に鳥取県米子市の博愛病院の新生児室に何者かが侵入、生後6時間の赤ちゃんを連れ去ったという事件。
私も昨年の夏、出産を経験したが、看護婦が神経質なくらい、面会時間にうるさかった。しかし、実際にこういう事件が起こったと聞くと、あの看護婦、あの病院くらい、神経質になる必要があるのだろう。
米子の場合は、神経質ではなく、開放的で明るい病院だったので、こんなことになった。エレベーターのすぐ前が新生児室だって。ルパンじゃなくても、ウハウハだ。
で、昨日の夕方、無事、赤ちゃんが保護された。容疑者は29歳の女性。新聞によると「前夫との間にできた長男(6)」とあるから離婚して、子供は相手方にとられたのだろう。動機は交際相手の気をひくためだったらしい。
こういう場合は、誘拐とはいわないらしい。未成年者略取。チビッコギャングみたいですな。赤ちゃんの連れ去り事件の場合、子供ほしさからの反抗であるため、ほとんどの場合、無事保護されるようだ。
とはいえ、不安と絶望の一週間を過ごした、お父さんとお母さんには本当に良かったと声をかけてあげたい。
あと読売新聞に一言。「約百四十時間ぶりに保護」なんて分かりにくく書くな。普通に「六日ぶり」でいいんだ。「東京ドーム六杯分」より分かりにくいぞ。
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デニーズ

私には妻と生後5か月の娘がいる。
ある程度、大きくなったので、最近は外食に連れていっても大丈夫になった。

今日は、デニーズに行った。何年かぶりである。
店に入ると「何人か?」と訊かれる。
「二人というか、三人というか」とムニョムニョ、言うと、席に案内された。
まだ自分で座ることができないが、ベンチシートならば寝かすことができるので、大丈夫だ。
店員も分かったもので、そういう席に案内してくれた。
赤ちゃん用の椅子を用意するか、と訊かれたが、断る。

「注文する品が決まったら呼べ」と言って、若い店員は水の入ったコップを3杯とメニューを3冊、置いていく。
コップは一つは小さいもの、メニューもお子さまメニューだ。
やっと離乳食を始めたばかり、というか、一昨日、初めて食べさせたばかりの赤ちゃんのために、コップの水と普通の食べ物のメニューはないだろうと、苦笑い。
ま、私も、生後5か月の赤ちゃんがどんなものか、最近、知ったわけだが。

さて、メニューを見ると、離乳食があると書いてある。生後7か月から8か月用、とある。
自分が子供を持つようになると、今まで見逃してきたものが、目に入るようになる。
他人の子供が気になる。
子供料金が気になる。
イトーヨーカ堂に授乳室があることも最近、知った。
それと同じで、実は以前から、メニューに離乳食があったのかもしれない。
メニューには、ミルク用のお湯も用意する、とある。素晴らしいですね。

デニーズは、赤ちゃんを連れていっても大丈夫なことが確認された。
さて、他のファミレスはどうだろうか。
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